米粉の栄養価について考えてみた

米粉はエネルギーになりやすい炭水化物を多く含む食品で、日本の主食であるお米を粉に精製したものです。お米を粉に精製した米粉は、カロリーもそうですがお米の栄養素をぎゅっと凝縮してあります

粉になることで用途も広がる米粉は、栄養価の面でも注目すべきところがあります。

米粉はアミノ酸スコア高得点食品

アミノ酸スコアというのは、必須アミノ酸がその食品にどれだけバランスよく含まれているのかを得点にしたようなものです。肉や魚、卵などの動物性タンパク質は、アミノ酸スコア100です。アミノ酸スコアの高い食品としては枝豆やじゃがいもなども高い食品です。

お米もアミノ酸スコアの高い食品の一つです。炭水化物の中では高得点と言えるでしょう。同じ主食である小麦は44なので、お米を粉にしている米粉も、小麦粉よりアミノ酸スコアが高い食品と言えます。

アミノ酸スコアが100であれば摂取したタンパク質を逃さず利用できるのですが、アミノ酸スコアが低い食品では、せっかく摂取したタンパク質を全部利用できるわけではないということも言われています。このことから、単品で食べる食事よりも、いろんな種類を組み合わせた食事で食べた方が、栄養を体に取り入れやすいことがわかります。

何かと一緒に摂ると栄養が摂りやすくなる

米粉の場合、それを単品で食べることはなかなかありません。揚げ物の衣にしたり、米粉と小麦粉と混ぜてパンにしたり、お好み焼きやたこ焼き、うどんに使ったり、おやつにおまんじゅうやケーキにもなるなど、様々なものに変わります。

アミノ酸スコアが小麦粉よりも高い米粉を使って粉物料理をすると、小麦粉の時よりも、一緒に摂取した食品の栄養を取り込みやすくなります。アミノ酸スコアが低い食品よりも、高い食品の方が無駄なく栄養素を取り込めますが、アミノ酸が低くても組み合わせる食品によってはもっとアミノ酸スコアが高くなり、栄養素を無駄にせずに利用できるのです。

お米の場合は納豆と相性がいいとされています。米粉でも同様なのですが、納豆は大豆です。米粉の場合は、お豆パンにしたり、たこ焼きの具に枝豆を入れてみたりするといいかもしれません。

糖質が高いことはマイナスポイントか

米粉は栄養価が高いですが、糖質やカロリーが高いことも知られています。糖質が高いことは、現代ではダイエット的にも健康的にもマイナスに見られがちです。しかし、糖質という栄養素は脳の唯一のエネルギー源です。

食事から糖質を摂ることで、脳にエネルギーを送ることができています。米粉はその要素を多く含んでいると言えます。糖質は余れば脂肪になってしまうとされていますが、脳に行き渡る量、体の各細胞にエネルギーとして行き渡る量の糖質は毎日必ず必要なのです。食事は人によって何回か小分けにして摂っていますが、本来は摂る量のバランスを間違えなければいいだけのはずです。

体に余っている脂肪もありますが、脂肪の燃焼を優位にして脳のご飯とするには体の代謝が変わってしまい、活動量を抑えてしまうことにもつながります。そこに糖質ダイエットの落とし穴があります。

糖質ダイエットの落とし穴

糖質ダイエットは、米粉に多く含まれる糖質をなるべく取らないダイエット方法です。体重が目に見えて減るので人気の高いダイエット方法ですよね。このダイエット方法がメジャーになったことで糖質は敵のようにされてきました。

お米や米粉が邪魔者扱いされてきたわけですが、最近では新しい見方が増えています。糖質は体内で水分と結合しやすく、糖質が減ったことで水分量が減り、見かけ体重が減っただけであるという見解です。その上で代謝がセーブ状態になってしまうと、次に糖質を摂取したときに体は余計に溜め込んでしまうのに、活動は抑えられているのでリバウンドを呼んでしまい、不健康であり痩せない負のループを作ってしまいます。

きちんと栄養素を満たした上で余剰をつくらず、体や代謝が活発な状態でいることが健康であり、ダイエットにもつながることなのではないかと思います。

米粉の栄養素はダイエットに活躍するのか

これらのことから、アミノ酸スコアの高い米粉によるダイエットは効果が高いと言えるでしょう。米粉にはカルシウムやカリウムも含まれているので、体を強くする要素もあります。いろんな食材と一緒に調理することでも、美味しさや食感、そして栄養の摂取できる幅も広がる食材なので米粉はとてもおすすめです。でもカロリー数は特別低くないので食べすぎには要注意!

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